2018年2月25日日曜日

ジェネレータ配線を見直す


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2018年2月24日(土)

 先週、首の皮一枚繋がったジェネレータとオルタネータの回路。気になることがあったのでまたまたタンクを下ろします。
 とりあえずジェネレータ(単相交流発電機)からの出力回路のカプラーを繋ぎなおしたのですがオルタネータ側の配線が細いのが気になってました。ジェネレータからの配線は2sqなのですがオルタネータ側への配線が1.25sqです。IV線の許容電流は内線規定で決まっていて自由配線なら19A(30℃)です。これは細すぎるのではないかと。2sqなら27Aまで行けます。カプラーが溶ける状態になるということは細い配線かカプラー部がボトルネックとなり流れきれない電流は熱となりボトルネック部で発熱したんだろうと思われます。

そこで配線サイズを2sqにしてカプラーもトラブルの元なのでスリーブで直接配線することにしました。
配線チューブを外してみるとやはりカプラーとオルタネータ間を途中で1.25sqで繋いでました。その繋いだ先のオルターネータ側は2sqあります。そこでこの配線を2sqに変更して直繋ぎにして配線抵抗も減らす作戦です。

配線ルートも全ての配線をウオタニSP2のコイル発熱体から遠ざける為SP2の下側を通してジェネレータからの配線は単独でチューブに収納しました。

気になるのはこの単相交流発電機は一体どの程度の電圧と電流を流してるんだろうということ。二次側(14.2VDC回路)のアンペア数はエンデュララストのカタログに載っているのですが一次側(AC回路)のカーブが見つけられません。そこで電圧計とクランプメーターをセットして特に電流値を測ってみることにしました。

タンクをセットできないのでガソリンをボトルに入れてチューブでキャブに接続です。そしてエンジンスタート。あまり長い時間はエンジンを回せないので手際よく測定してみました。その数値は概略以下の通りでした。
・1000rpm 12VAC 10A 120W
・2000rpm 20VAC 20A 400W
・3000rpm 25VAC 18A 450W
・4000rpm 30VAC 14A 420W
回転数もおおよそで合わした数値なので概略です。回転数に合わせて電圧はリニアに上昇し電流は二次側負荷の状態によって上下することが確認できました。一次側は二次側負荷に関係なく発電し、不要部分はオルタネータの放熱だけで逃しているものと思ってましたが二次側負荷を減らす(ヘッドライトやグリップヒーターを消す)と一次側電流も減って発電量がコントロールされているようです。

なお、今回の測定時に繋がってる負荷は以下のような想定値で電装品最大負荷です。
・ヘッドライトHIビーム 60W
・テールライト 5W
・ウオタニ 30Wくらいかな?
・グリップヒーター 40W
・ETC 3W
・リレー回路 3W
-----------------------------
合計141W

残りはセルを回して減ったバッテリーへの充電に廻っているものと思われます。アクセルを回した時に電流が25Aから30A程度まで上昇することがありますが2sqのIV線なら許容範囲に収まってるんじゃないかと思います。おそらく今回の負荷が最大値なのでこの範囲なら今の配線で合格です。
まあ、できるだけ二次側負荷を減らせば一次側電流も上昇しないので電気回路としては全体的に配線に優しくなるんですけどね。やっぱライトのLED化ですかね。。
後はオルタネータがシート下のバッテリーケース上部に設置されているのですが放熱を考えるとエンジン前のホーン上部あたりへ移設したいなぁなんて考えてます。

調子を見るため久しぶりにプチツーです。快調ですねー。
カウルを外してみましたが、これはこれで良いかも。ETCのアンテナが防水じゃないので何かケースに入れる必要がありますね。
ところで、グリップヒーターを夏グローブでチェックしたのですが止まってる時には熱いくらいなのに走り出すと走行風を受けてちょっと暖かいかな程度でした。うーんこれなら停車時にエンジンヘッドで温めるので十分なのでは。期待が大きかっただけに苦労した割には思ったほど効果ないかもー。

お粗末様でした。


カプラー(右)とオルタネータ(左)カプラー側細いでしょ。

配線を剥くと、ハイこの通り。

直結スリーブでつなぎました。

チューブでガソリン供給です。

タンクはここに。

これが二次側の出力特性カーブです。

電圧計とクランプを接続。

数値が見辛いですが20.6Aです。

配線ルートを見直し。

シート下も配線だらけになってますがある程度綺麗にしたつもりです。

久しぶりに乗りました。いやー楽しい。












2018年2月18日日曜日

危うく高額出費に...


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2018年2月18日(日)


 先週からの続きです。

ライトケースの位置がちょっと高めな気がしてライトステーの長さの違う上下を入れ替えてちょっと下目にセット。うーんライトが前にせり出してブサイク。元に戻そう。

配線チェックを完了して、バッテリー配線間抵抗を測って短絡してないことを確認。キースイッチONでも問題なしです。

さあ、久しぶりにエンジンに火を入れましょう。
キースイッチON。ウインカー動作OK、ライトOK、ハイ・ロービームOK、ニュートラル点灯OK。チャージランプOK。
エンジン始動。ちょっと愚図りましたが火が入りました。久しぶりだな〜。

アイドリングも安定して順調だねー。と思いきや、アフターを吐いたと同時にチャージランプ点灯。ん?電圧は?12.8V。
あれ?アクセルを吹かしても電圧が上がりません。うーん。しばし考える。バッテリー電圧をマルチメータで測っても12.9Vで変化なし。電圧計の動作に問題はないようです。
ライトケース内のチャージランプのオルタネータ側端子を外してアース間で測ってみると0V。バッテリー側は12Vなので電圧差が生じてるのでチャージランプが点灯して正解です。
電圧は徐々に下がってきます。困った。。充電してない。このタイミングでジェネレータかオルタネータが壊れたのかよ。

大問題発生なのになぜか新規導入のグリップヒーターもちゃんと動作してグリップが暖かくなることを確認してエンジンを切りました。そこから再度配線チェック。各接続回路も接続部も問題なさそうです。

ジェネレータとオルタネータはエンデュララストの450W出力タイプ。このどちらかが壊れたとなると痛い出費です。セット品はリトモセレーノさんが代理店で78,720円(香川への送料込み)涙が出そう。どっちか単品って売ってくれるのかなぁなんて考えながら海外の通販サイトを眺めてオルタネータなら139ドル。ジェネレータ単品なら225ドル。セットなら500ドル。海外だと時間かかりそうだしなぁ。。どうする。

とりあえずどちらの問題か切り分けをしていくしかありません。
まずは、タンクを下ろして配線を確認。ん?なんだこのコネクタ部の配線は?おいおい溶けてますよ。ちょうどウオタニSP2のコイル部分近くにジェネレータとオルタネータを繋ぐコネクタがあるのですがそのコネクタ部の配線が溶けて溶着してます。

ここからは想像ですが、コネクタを整線するのにインシュロックで縛ってあるのですがSP2コイルの発熱が近いし、発電機の発電電流と配線容量の関係もあって配線自体も温度が上がって溶けたのでは?と想定されます。溶けた配線を外してみると銅線が接触しており単相交流発電機の出力が短絡された状態になってます。短絡状態だと30A以上流れてるはずなので2sqの配線では電流容量が足らず熱となり持ちません。配線サイズ大丈夫なのか?

原因は特定できたのですが、ジェネレータは生きてるのか心配です。出力の線間抵抗を測ると0.4Ωほどなので生きてるかも。絶縁抵抗を測りたかったのですがあいにく測定器がないのでマルチメータでアース間無限大であることを確認。
オルタネータは多分ジェネレータからの起電力がゼロ状態なので期待も込めて問題ないだろうと想定しました。
とりあえずコネクタを買ってきて配線復旧です。これで生き返れば儲けもの。配線を直してコイルに近い配線を少し離しました。うまくいったら配線ルートや結束を見直しましょう。

二度目のエンジン始動。電圧は13.8V。おお!ちゃんと復旧したよ。アクセルを吹かしても14.0Vで安定。ライトとグリップヒーターを使った状態でアイドリングだと12.5V程度まで落ちますがちょっと吹かすとすぐに14.0Vまで復旧。バッテリーちゃんと充電してますねー。

治りました。よかったよ高額出費にならずに。

これで春のオンシーズンには間に合いそうです。本当は今日乗りたかったのですが。。まあ色々あるものです。出先じゃなくてよかったって思うことにします。

オートバイの神様が「しっかりチェックできたやん。乗っていいよ」と言ってくれてるようです。

ライトケース位置がちょっと高いので変更。

低くなったのですが前に出過ぎでダメでした。

グリップヒーター用にリレー追加してバッテリーから取りました。

発電出来ないのでタンクを下ろして配線チェック。(中心の黄色の2本が発電機出力線です)

ピンボケですが。結束バンドできつく縛ってありました。

ここで配線が溶けて溶着してます。

実はカプラーも溶着してます。かなり高温な環境だと思われます。

配線をめくってみると銅線が接触してます。短絡ですね。

ジェネレータ。見た目は大丈夫っぽいです。

コネクタを交換しました。

配線をとりあえず復旧。上手くいったなら正式にルート変更しようと思います。

電圧上がりましたー!発電と充電できてますね。

グリップヒーターも動作良好

ライトカプラー電圧も降下してないのでライトも明るいです。









2018年2月4日日曜日

グリップヒーターつけてみた


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2018年2月4日(日)

先週はフロントフォークを復旧したので、今週はヘッドライト取り付けと電装系の改造です。ヘッドライトをリレー経由にして配線を太くしバッテリーから供給することで電圧降下を防ぎヘッドライトの光量を確保するためです。車検も近いですからね。

ヘッドライトケースはルーカルタイプにして取り付けてみるといい感じに仕上がりそうです。ヘッドライトステーはパイプタイプにしてみました。エンジンガードやフェンダーステーがパイプ式なのでこの感じが似合ってると思います。

ついでに、ハンドルを交換。車両を購入した時に付いていたハンドルはやや前傾姿勢だったものでハリケーンのヨーロピアン2型に交換していたのですが、どうも立ち上がりのカーブが気に入らなく斜めに立ち上がるようなハンドルを探してました。
ルーカスタイプのヘッドライトケースを買ったGoodsでナロートラッカーバーという立ち上がりもいい感じで絶妙な引き角のハンドルを見つけたのでこれに交換です。ハンドル周りは乗ってる時にいつも見える場所なのでこだわりが出るところです。
ハンドルを変えるとアクセルやクラッチワイヤーのルートが変わりました。フロントを浮かせ、ハンドルを右へ左へ切って、ハンドル操作に影響のないルートに変更です。引き角や高さの関係で、当初のルートより目立たないルートが選べてメーター周りがスッキリしたのも良い感じです。

ガラクタ箱を整理してると数年前に買ってV11に付けようと思ってたグリップヒーターが出てきました。ついでなのでこれも取り付けることにしました。
このグリップヒーターが大変でした。キツ目です。との記載はあったのですが本当にきつい。残り2cmが入らず行くことも戻ることもできず、最後はゴムハンマーの出番。二度と外せない状態です。

冬場は寒さで指先が痛く、分厚いグローブで操作も緩慢になりがちなので安全運転のためにも良いアイテムだと思います。ただ、最大で40W消費するので使うのは発電機の能力とバッテリーの充電具合と相談しながらって感じでしょうか。
本当なら、車や歩行者へのアピールとしてライトを常時点灯で乗りたいのですがハロゲンの55wとグリップヒーターの40wを常時使うと厳しいかもです。
テールライトやヘッドライトをLED化して消費電力を抑えるのが得策なのですが、あの白い明かりが似合わないのと眩しいわりに遠くがカットされて逆に見辛いので考え物です。LEDは明るく見えますが実際は光量が足らず車検も通らない製品が多いのもどうかなーって感じです。

グリップヒーターの取り付けに予想外に時間を取られ暗くなったのでここで終了。

香川でも雪が積もる寒さです。

配線を色々いじったので誤配線で短絡などしてないか十分チェックして来週にはバッテリーを接続し乗れるように復旧したいと思います。

ヘッドライト取り付け。うむ、いい感じです。

ライトステーはパイプタイプ。

ハンドル変えました。立ち上がりも引き角も違います。

ヘッドライトケース内にリレー装着。配線もスッキリしました。

スイッチ一体型のグリップヒーター。5段階に温度設定が変えられます。

左側。こっちは大丈夫と思ってたのにメチャきついです。

右側。こっちもきついのでアクセルシャフト削りました。それでもキツ目。

変更前。ハンドル。立ち上がりがねー気に入らない。

立ち上がりの角度。良い感じです。

ほぼ復旧完了。

うむ、良い感じ。カウルなしも良いかもです。

綺麗に収まった感じです。

ワイヤー関係もスッキリです。

綺麗になったねーと自己満足。

香川でもこの感じで雪積もりました。恐ろしや。